世界でこれまで18例しか確認されていない謎の多い寄生虫「芽殖孤虫」。
そのゲノムを解読することに成功したということで今話題になっているようです。
(ゲノム・・・DNAのすべての遺伝子情報のこと)
寄生虫とは
そもそも寄生虫とはなんなのか。
宿主(しゅくしゅ)とよばれる他の種類の生物に環境と食物を依存している動物のことだそう。
必ず1種類以上の宿主を必要とする生き物のようです。
芽殖孤虫とは
芽殖孤虫は、がしょくこちゅうと読みます。
人に寄生する人体寄生虫の一種のようです。
成虫は確認されていないため孤虫の名がつけられているのだとか!
不明な点が多く、今でも謎に包まれている寄生虫の一つのようです!
致死率ほぼ100%?!
芽殖孤虫は人の体内に入ると急速に分裂するそう。
そして全身に転移しながら増殖していき、最終的に人を死に至らしめるという非常に危険な性質を持つのだとか・・・
寄生された人の致死率はほぼ100%だそう。
致死率ほぼ100%、皮膚から湧き出す「最凶の寄生虫」の全ゲノムを解読https://t.co/iR2KrlZTyJ
謎の寄生虫「芽殖孤虫(がしょくこちゅう)」のゲノムを宮崎大が解明しました。この寄生虫は感染すると無限増殖し皮膚から湧き出るそう。いまだに成虫も発見されていません。その謎に迫った研究です。 pic.twitter.com/n2IK5bSAPx
— 科学ニュースメディア@ナゾロジー (@NazologyInfo) June 8, 2021
皮膚にとどまらず筋肉や臓器にまで増殖する例もあるそう。
出会う確率は稀な話ではあるけれど、確実に死に繋がるといえますね・・・
症状は下痢や腹痛、嘔吐、喀血、胸痛、脳障害などさまざまなようです。
とても恐ろしいですね・・・
成虫にはならない?
普通、寄生虫は宿主を変えながらも成虫になるようです。
人の体では成虫になっていないことから、長年他の宿主があるのかとも言われていたようです。
しかし芽殖孤虫は遺伝子的に成虫にはなれない可能性が高いことが判明したそう!!
ところが動物は成虫にならないと有性生殖ができないそう。
そのため成虫にならない芽殖孤虫が地球上に存在するためには、無性生殖(増殖)し続けるしかないということ!
つまり、人のように子供を産んで子孫を増やすのではなく、自分が分裂しその分裂したものもまた分裂し・・・と子孫を増やしていくということでしょいうか!
芽殖孤虫が分裂して増殖していくのも頷けますね。
対策はあるのか?
出会えばほぼ死に繋がると言ってもいいこの芽殖孤虫。
何か対策はあるのでしょうか?
そもそも芽殖孤虫はどこにいるのか・・・
今のところ日本での報告が多いようです。
そのほか自然界のどこかにいることくらいしか分からないようです。
対策はないのか調べてみましたが、具体的な策は出ていないようでした。
基本的な寄生虫対策として、食品など体内に入れるものは気をつけたいですね。
魚やお肉はよく焼いて火を通すこと、野菜はよく洗うこと、基本的なところは徹底することぐらいしか方法はなさそうです。
発症者の多くは両生類やハ虫類を食べる習慣があった他、ミジンコなどを多く含む汚染された井戸水を飲んでいたとされていますが、感染経路の詳細は不明。
100年前、芽殖孤虫は日本で最初に発見された。その後何らかの原因で世界に拡散した / Credit:Canva . ナゾロジー編集部— マン毛探訪膝栗毛 (@dododotdodo) June 9, 2021
感染経路は不明なため、一概にはいえませんが自然のものをそのまま口にする際は気をつけたいですね!
最後に
いかがだったでしょうか?
症例も少ないことから、実在するの?と思う人もいるくらい謎の多い芽殖孤虫。
とはいえ致死率ほぼ100%の生き物が存在すると思うと恐怖ですよね。
対策できることは限られていますが、自然のものにも十分注意して過ごしていきたいですね!
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